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京都梅小路機関車館・1070形1080号機

Kyoto Umekoji SL Museum

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1901年、主に東海道本線の急行列車をけん引するために、テンダー式の「D9形651号機(後に6270形6289号機に改称)」がイギリスニールソン社から輸入されました。この蒸気機関車は、1926年にタンク式の「1070形1080号機」に改造され、岐阜や美濃太田機関区に所属した後、日鉄鉱業株式会社に譲渡され、私有機関車として石灰やドロマイトなどを輸送していました。2009年、1070形1080号機が寄贈されました。総走行距離は不明です。(梅小路HPより)

1901年英国タブス社製造。動輪直径1520mm。 最大出力434ps。最高運転速度85km/h。
タブス社とありますが、もともとはニールソン(ネルソン)社と言い、スコットランドの機関車製造メーカーです。のちに合併しダブス社を経てノースブリティッシュ・ロコモティブとなりました。イギリスは機関車の宝庫です。私の勝手なイメージだと、イギリスの機関車は北のスコットランドへ向かって走り、アメリカでは西部へ向かって走ります。

テンダー式というのは、石炭と水のタンクの車両を後ろに繋いでいます。
Back to the Future3 で、タイムマシーンになった機関車は、後ろにミサイルのような車輛がついていました。炭水一体型では馬力が足りず、とても未来へは行けません。タイムスリップの踏切ポイントへ向かってエンジン全開。

梅小路機関車館で、唯一の外国製機関車です。この機関車が田舎の鉱山で鉱石を運んでいる姿は想像しにくい。力任せにコキ使われても朽ち果てずに生き残り、補修され展示されるまでには、苦難の道のりがあったことでしょう。梅小路へ行きたくなる理由はこの機関車、という人はきっと多いはず。

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