三井造船・多目的ジブクレーン


下記は三井造船のHPから抜粋
三井造船株式会社は、福島県から小名浜港(いわき市)大剣ふ頭向けのコンテナクレーン1基と、相馬港(相馬市)2号ふ頭向けの多目的ジブクレーン1基の計2基を受注しました。
今回受注した岸壁クレーンは、先に発生した東日本大震災により、被災(倒壊・損傷)したことから港湾の早期機能回復を図るため、国の補助を受けて復旧事業として福島県より発注されたものです。 通常の製作期間よりも短縮を図っています。

ジブとは、起重機などで、重量物を持ち上げるために、動力部から突き出されている腕。


2台の運搬船
完成したクレーンはまず台船に乗せます。台船は、玉野市備南開発の「天翔」。この会社は陸上はトラック運輸業、海上運輸では鉄橋部材など大型貨物を運びます。運べないものは、現地で製造します。


台船を曳くタグは、広島県福山市の第5天翔丸、所属は神原ロジスティクス(株)。神原グループの海運事業は、このタグボートからは想像できないほど大きく、日中間の大型海上輸送も行っています。さすがに村上水軍の栄えた土地柄です。造船所一帯は埋立地ですが、その奥は平清盛が開いた福原の都です。

神戸港はその広さに比して行き交う船が少ないようでした。地元の人に聞くと、阪神淡路大震災前に比べると、物流は3分の1しかないという話です。町の景観は復興しても、信用や実績がすぐに回復するわけではありません。
港の一角にある公園では、東日本大震災を悼む展示物が飾られていました。共通の痛みを味わった者が理解できる言葉です。何も言わなくても、励ます声が聞こえるようでした。

ポートアイランドのコンテナクレーン


キリンが並んだような形をしたガントリークレーン。設置された場所に設置されたレール上を移動し、さらに船の幅や高さに対応できるようになっています。貨物船が着岸する大きな港に見られます。