東京・静嘉堂文庫
静嘉堂文庫

武蔵野の面影をよく留める丘陵の隅にこの建物は建っている。鉄筋コンクリート造2階建スクラッチタイル貼りの瀟洒な建物で、イギリスの郊外住宅のスタイルを濃厚に表現している。
静嘉堂文庫は三菱合資会社の第四代社長であった岩崎小弥太が、その父弥之助の収集した日本や中国の貴重な古典籍を永久に保存し、さらに研究者に公開することを目的に建設したのものである。
設計者の桜井小太郎(1870~1953)は、イギリスで建築を学び、英国風の落ち着いた品格のあるデザインを得意とした。岩崎小弥太も明治33年イギリスに留学し、ケンブリッジ大学を卒業した英国通であり、両者の呼吸が一致した作品である。内部は玄関ホール、ラウンジ、閲覧室、2階に応接室等があり、19世紀後半イギリスのアーツ・アンド・クラフト運動の雰囲気を持っている。東京都選定歴史的建造物。(解説板)


所在地:世田谷区岡本
設計者:桜井小太郎
建築年:大正13年(1924)4月


アクセスは、田園都市線二子玉川駅からバスまたはタクシーで約10分。下車して徒歩5分くらい。小川を渡り、林の紅葉が心地よい。武蔵野の雑木林が楽しめます。