京都の秋2015年11月

永観堂禅林寺

2015年秋
紅葉は、朝晩の気温格差がポイントです。今年はいつまでも暖かい日が続きました。紅葉情報で見ても、全体に今一つの色づき具合ですが、永観堂はさすがと感嘆のため息。高く澄んだ青空を飛行機雲が切り取りました。

人気の紅葉名所
京都駅から、市バス5番系統で約30分。満員だったバスも、南禅寺永観堂道で客が降りて、まばらになります。下車徒歩約5分で総門です。
早起きして、参道の店には目もくれないつもり。ほぼ開門時間に着きました。駐車場の観光バスから、団体客が増えてきました。東福寺や清水寺と並んで、たいそうな人気です。
永観堂の魅力は、山から色づく紅葉ばかりではありません。「みかえり阿弥陀仏」のエピソードは秀逸です。修行中の永観の前に阿弥陀様が現れる。こんな奇跡が、庶民にも起こるかしら?と信じたくて、詣でるのかもしれません。

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嵯峨野

竹林
嵐山界隈を散策するには、トロッコ嵐山駅が便利です。南は渡月橋、北は大覚寺や化野へ散策することができます。
まずは天竜寺北門から野々宮へ歩きました。このあたりはテレビや映画のシーンによく出てくるところです。着物に着替えて散策すれば、すっかり京おんな。さらに東山では、舞妓さんに変身した女性に出会いました。

人力車とタクシー
竹林の道には、人だけでなく人力車も通ります。ひざ掛けかけて、高い座席から眺めて、いつか乗ってみたいかしら。
さらに、タクシーも通ります。車輪付きで、お客を運ぶは人力車と同じですけど。いったいどんな人が?と、周囲から冷ややかな視線が向きました。それもうなづける狭さです。

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無鄰菴

南禅寺水路閣

琵琶湖疎水
南禅寺の奥にある水路閣。琵琶湖から取り入れた水を、れんが造りのアーチ形水道橋の中を通して引いているのです。橋の上は高くて幅も狭いので、要注意。勢いよく流れる水が見おろせます。
琵琶湖の取水口は大津市。三井寺近くにあります。特に趣もない鉄柵の水門で、説明書きもなかったように記憶しています。京都の町を潤し、産業を支えて、大きな役割をはたしているわりには、地元の観光資源ではなさそうです。大津から南禅寺への最短距離を通れば、トンネル部分が長すぎる。そこで、地形に阻まれることの少ない、山科へ迂回して建設されています。

東山の別荘群
琵琶湖疎水の記念館まで行くと、ここは桜の名所です。疎水が建設された当時、有力者たちはその水を引き、趣向を凝らした別荘と庭を作りました。写真左は山形有朋が建てた無鄰菴です。維持するには費用が掛かりすぎるのか、現在は京都市が管理し、一般公開しています。

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落柿舎

柿の木
紅葉はありますが、桜の木はありません。柿の木が2、3本、わらぶきの屋根によく似合います。このあたりでは珍しい大きな畑が、落柿舎の正面に広がります。裏手は大きな杉の林。左手に見えるのは、小倉山の借景。これらが総じて山里の風景を演出しています。

wikiより抜粋
松尾芭蕉の弟子、向井去来の別荘として使用されていた草庵で、去来がこの草庵について書いた「落柿舎ノ記」がある。古い家の周囲には40本の柿の木があったという。 庭の柿を売る契約をしたのちに、柿がすべて台風で落ちてしまったためこう呼ばれている。

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