MESSAGE

原爆ドームは70年以上もの間、平和のメッセージを発信しています。一方、「廃墟」であり続けることは難しい課題です。経年劣化を放っておけば倒壊するかもしれません。だからといって再建するわけにもいかず、現況保存の工事が幾度か行われていました。
記念公園を歩いて、わかったこともあります。慰霊碑の前に立つと、視線の先には200メートル離れたドームがアーチの枠に収まっているのです。
ドームを起点に慰霊碑を結ぶ線を延長すると、吹き抜けになった資料館1階のピロティを通り抜けます。そして100メートル幅の平和大通りと交差します。およそ500メートルの軸線。設計者の想像力に感嘆しました。ただ賛否両論あり、設計実現の障害は大きかったそうです。
トップの画像は早朝、次は日暮れどき、それから夜のライトアップです。(2019年撮影)

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平和記念公園・・・昭和24年(1949)の広島平和記念都市建設法の制定に伴い、平和記念施設事業として記念公園が整備されることとなり、競技設計の公募に応募した145点の中から1等に入選した丹下健三ほかによる作品に基づき、昭和25年(1950)に着工、同29年に完成した。
広島平和記念資料館・・・丹下健三が実施設計したもので、昭和26年(1951)に着工、同30年に開館した。(以上、案内板より)