遠賀川と鮭

遠賀川の河口にある芦屋から直線距離でも40キロ以上、上流へ遡って鮭神社は嘉麻市大隈にあります。神社の近くを流れています。直方に住む知人は、町中を流れる遠賀川で鮭をつり上げたと写真を見せてくれました。2021年のこと、竿だけでよくぞと感嘆するほどの大きな鮭です。
直方は河口に近いので納得ですが、まさか嘉麻の奥まで遡って来るのは、鮭にとってもめったにない体験でしょう。 通常では信じがたいお話ですが、たしかに鮭が上ってきたので、こんな稀有なことはない、と神社に祀られています。大明神となり、村からも寄進されています。毎年、献鮭祭も行われるそうです。あいにくの雨の日で、社殿内が暗く、寄進された絵馬や天井絵が見えにくくて残念でした。

鮭神社

海の神の使いが鮭に姿を変えてお参りに来ると伝えられる、鮭の名を冠した全国でも珍しい神社です。毎年12月に献鮭祭(けんけいさい)が行われます。

鮭神社境内

寒北斗酒造

福岡県嘉麻市大隈町1036-1
地元のいくつかの酒造が集まって、福岡の銘酒を造る相談のうえ、出来上がった寒北斗です。享保年間創業ですが、あらたに大正時代に会社として復興させました。

黒田節・大里酒造

昭和3年、昭和天皇へ地元の小次郎柿を献上した時の記念写真。大里酒造の店内に飾ってありました。一大イベントだったことと想像されます。女性軍はよそいきの着物の装いに髪を整えて、大正ロマンの派手めの柄でキメています。男性は羽織袴のかたがたもいます。これらの子供たちが二十歳になるころ、第二次世界大戦が起こります。